ザ・リターン 1-1『カミーユ』

『The Returned/ザ・リターン』は2015年のアメリカドラマ。2012年上映のフランス映画「Les Revenants」をもとにしたフランスの人気テレビシリーズを、A&Eがリメイク。制作総指揮は『LOST』のカールトン・キューズ。(http://dramanavi.net/news/2014/05/lostae.php)

キャスト(吹き替え声優)

●カミール:インディラ・エネンガ(清水理沙)

●ジャック:マーク・ペルグリノ(松本保典)
●リナ:ソフィー・ロウ(渡辺広子)
●クレア:タンディ・ライト(よのひかり)
●ピーター:ジェレミー・シスト(宮内敦士)
●ルーシー:リア・ギブソン(藤田曜子)

●サイモン:マット・ヴァイロ(須田祐介)
●ローワン:メアリー・エリザベス・ウィンステッド(世戸さおり)
●トミー:ケヴィン・アレハンドロ(しんじょうたけし)

●ジュリー・ハン:サンドリーヌ・ホルト(石塚理恵)
●ニッキー:アグネス・ブルックナー(入江純)

●ヘレン:ミシェル・フォーブス(水野ゆふ)
●ジョージ(伊丸岡篤)

●ライト牧師:カール・ランブリー(長克巳)
●ヒラモト(牛山茂)

●ベン(海老名翔太)
●カーラ(根本圭子)
●ハンター(三好晃祐)
●アビー(野一祐子)
●マーク(高坂宙)

1-1 カミーユ

●カミーユ
4年前、乗っていたバスが崖から転落し死亡。16歳の当時の姿のまま4年後に突如戻ってくる。
●ジャック
カミーユ、リナの父。バー・ドッグスターのオーナー。クレアとは事故の後別れる。
●クレア
カミーユ、リナの母。ジャックとは別居中。
●リナ
カミーユの双子の姉妹。現在は20歳の大学生。
●ピーター
心理学者。コミュニティセンターを運営。バス事故の遺族たちのケアをしていた。
●ルーシー
ドッグスターのウェイトレス。シアトルの夫と離婚調停中。ジャックと関係を持つ。通り魔に襲われ瀕死の重傷を負う。

●ジュリー・ハン
クリニックのドクター。謎の少年<ヴィクター>を保護する。
●ヴィクター
夜中に一人でいたところをジュリーに保護される。本名は不明。一言も話さない。

●ローワン
6年前、結婚式当日にサイモンを亡くし、現在は新しい相手と婚約。
●サイモン
6年前に死亡し突如姿を現す。コールドウェルの生まれ。

4年前、アメリカの田舎町コールドウェルでスクールバスが崖から落ち学生32人が死亡した。4年後、死亡したはずのカミーユは突如森の中で目を覚まし帰宅する。彼女は事故直前の記憶を亡くし、当時の姿のままだった。母親のクレアは混乱し、別居していた夫のジャックを呼びカミーユに引き合わせる。

 

ジュリー・ハンは夜中のバス停に一人佇む少年を目にし、家まで連れ帰る。少年はまったく口を利かず名前も言わないが、ジュリーは彼をヴィクターと名付け一晩泊めることにした。

 

ドッグスターでたむろしていたリナは、ローワンという女性を探す青年を見かける。ローワンと知り合いだったリナは青年を彼女の家まで案内する。青年はローワンの姿を見かけるとドアを開けるように激しく呼びかけるが、取り乱したローワンに拒絶されてしまう。

 

4年前のバス事故の日、カミーユと一緒に遠足に行く予定だったリナは仮病で休み、カミーユと片思いをしていた男性と密かに会っていた。カミーユはバスの中で二人が結ばれる気配を察し取り乱す。バスの運転手は車内で暴れるカミーユに一瞬気を取られ、道路の真ん中に立つ少年に気づかなかった。バスは少年を避けようとしてスリップし崖から転落する。道路でバスの前に立ちはだかっていたのは、ヴィクターだった。

 

 死んだはずの人々が突如帰還し、彼らの死を乗り越えようとしていた遺族の新しい生活をかき乱す・・・というサスペンスドラマ。
 保典さんが吹き替えているのはカミーユの父親・ジャック。カミーユの死後、妻・クレアとの仲が険悪になり別居、遺族会には顔を出すものの前を向くことができず、斜に構えた態度を取ってしまう。どうやら酒浸りで若い女性と表沙汰にできない関係を持ち素行不良なようす。
 というかひげもじゃでだらしない見た目からして”ろくでもないオジさん”感がすごい。そのくせいざカミーユが帰ってくると彼女を愛おしそうなあったかい目で見たりして・・・やだかわいい。(ダメなオジさん大好き)
 4年前の回想シーンだとこざっぱりしてるし声も心なしか爽やかなので、事故が起きるまではちゃんとしたお父さんだったのかもしれない。

 

 吹き替え的には、ルーシーといちゃいちゃしてる時の囁き声がセクシーだしアレしちゃってる時の息遣いが生々しかったりして流石でしたありがとうございました。あとは、4年前との対比なのか現在のジャックの声は結構なだみ声になるように気を付けていらっしゃる感じがする(私感)んですが、対カミーユの時には少し柔らかい話し方になっていてきゅんきゅんしました。また俳優さんも意外とつぶらな目をしてらっしゃるんだこれが。う~~んやっぱかわいいこのオジさん。

 ところでこのルーシーとアレしちゃってるシーン、会話からしてルーシーは「セックス中に霊と交信できる」とか吹いてジャックを騙してたみたいですね。なんだそれ…(ドン引き)。 愛娘を亡くしておかしくなっていたとはいえ騙される方も騙される方だと思うんですけど…。まあ、そんな胡散臭い話にも乗ってカミーユの声を聞きたがるくらい彼女を愛していたってことなのかもしれないですね。


 お話の中で気になるのは、やっぱり「なぜ/どうやって死者が生き返ったのか?」ていうところなんですけど、いかんせん制作総指揮が『LOST』の人なので謎解きには期待できなさそうな気がするんですよね…。ふんわり「ふしぎなことってあるんですね!」みたいな終わりになりそう。偏見。


 あとはヴィクターの正体。4年前と現在で成長しているように見えないので、彼も死者なんでしょうが…。 今のところ死者たちの中で群を抜いて不気味です。子役ちゃんはかわいい。

 

 かわいいといえばカミーユ(と4年前のリナ)役のIndia Ennenga(インディラ・エネンガ)ちゃん。ちょっぴりあどけないけど間違いなく美人、って感じがすごくいい。フランス版のキャストはどなたもファニーフェイスで存在感のある役者さんたちっていう印象(これまた私感)なんですが、アメリカ版は美男美女を揃えましたって感じですね。

 

ちなみに、NETFLIXの配信ページでは彼女の名前を「カミール」と表記しており日本語字幕でもこの通りなのですが、吹き替えでは「カミーユ」と発音しているようです。(何回聞き直してもカミールに聞こえない…) 「Camille」はフランス語だとカミーユで英語だとカミールになるので仏版からのローカライズとしては「カミール」の方が正しいのでしょうが、私は吹き替えで視聴しているのでここでの表記は「カミーユ」とします。リナ(Lena)の方は字幕が「リーナ」、吹き替えは「リナ」、仏版は「レナ」です。