ザ・リターン 1-8 『クレア』

5年前、コミュニティセンターの同僚だったクレアとピーターは不倫関係にあった。クレアは娘達のことを大切に思いながらも、もう一つの人生の可能性について考えていた。

 

現在、トニーの監禁から逃れ家に帰ってきたリナはカミーユと固く抱擁を交わし、翌日トニーの家であったことを家族に話す。
ジャックは激しく怒りアダムの家に乗り込み、トニーを殴りつける。起訴はされず、トニーが連続通り魔事件の犯人とされ逮捕される。トニー、アダム宅には被害女性たちのアクセサリーが保管されており、トニーは取り調べで「自分が(連続通り魔事件の)犯人だ」と自供する。

 

リナの傷は快方に向かう。

 

サイモンがトミーに射殺される。ローワンは警察の事情聴取に対し、「昔のフィアンセに成りすました変質者に襲われた」と証言する。

 

ニッキーは警察署でヘンリーのことを調べ、ヘレンの言っていたことが正しいと知る。4年前、崖下に落下したバスに乗っていた女教師、ローレン・ナヴァロがジュリーと同じようにヘンリーを保護していた。


ヘンリーは4年前ローレンの前に現れて庇護されていたものの、最後には見捨てられ森の中に放置された。その3日後、ローレンの乗っていたバスは路上に立っていたヘンリーを避けようとして事故を起こす。

 

遺族会のコレツキー夫妻が心中する。遺族会で”救いの言葉”を述べたことで引き金を引いてしまったのではないか、とカミーユは苦悩する。


カミーユは全く眠らず、異常な食欲がある今の自分はモンスターになってしまうのではないかと恐れる。

 

トニーは突如母の幻覚を見て発狂し、自殺する。

 

射殺されたサイモンは、遺体安置所で再び復活する。

 クレアとピーターは事故以前からデキてたんですねえ~。娘を亡くしたショックから酒におぼれ若いオンナに金を貢いでいたジャックのことを詰っていましたが、彼女はその前からすでに家族を裏切っていたわけで…。見方変わるなあ。

 ていうか、ピーターにクレアが「ジャックとは事故以前から色々あったけど、よりを戻そうと思ってるの…」って相談してたの相当白々しいな。


 一方過去のジャックは、まさか妻が不倫をしているとは露とも疑っていない感じ。むしろかなり仲良さそう? 娘たちとトワイライト見て楽しんでるのもいいパパって感じ。5年前のちょっと爽やかなジャック、「おつかれさ~ん」とか「ごーめん」とか言い方が可愛い♥


 打って変わって現在のジャック、愛娘を監禁した変態野郎に怒りが抑えられず殴りこみ。どこへ行く気、と聞かれて

「あ て て み ろ」と指突きつけるのがアメリカンでカッコよかった。吹き替え特有のアメリカナイズなリアクションとか大好き♥

 

 そしてヘンリー、どう考えても彼の力でトニーは死にましたよね…。4年前は自分を保護していた女性に見捨てられたため復讐した?感じでしたが、今回はもうジュリーに危害を加えないであろうトニーを制裁した。ジュリーを絶対に離さないという執着が怖い。見た目は穏やかな少年なのに…。 それにしても相手が発狂するような幻覚を見せられるってすごいな。彼は他の死者たちとは一線を画してチート感がありますね。


 トニーはちょっとかわいそう。弟を殺害してしまったとはいえ強い罪の意識を感じていたし、怒った弟に対し「(俺を)殺せ」と言っていて彼に制裁されるのは甘んじて受け入るという覚悟がありそうだったのに、慕っていた母親に詰られる幻覚を見せられ錯乱して死ぬというのは救いがなくてどうも…。

 

 あとサイモンが復活する際、遺体がまた動き出した場面がはっきり描かれていて面白い。カミーユは物理的に棺を蹴破ったわけではないというのが描写されていましたが、サイモンとルーシーは死体が再び動き出して生き返りを果たしたんですね。後者の方がまだリアリティ(?)があるけど生き返り方にバラエティがあるのは何かの伏線なのかな。サイモンとルーシーは月日を経ず即生き返ってるのも謎。カミーユの帰還を皮切りにこの街の何かが変わってしまったのかな?