ザ・リターン 1-9『ヘレン』

29年前、ヘレンは町役場に火をつけ罪に問われていた。彼女は精神障害を疑われ病院に収容されていたが、ダムの決壊により土石流に飲み込まれる。
現在、ヘレンは古い鉱山に向かっていた。放置された爆薬のことを炭鉱夫に聞き、その後彼を殺害する。

 

再び復活したサイモンはピーターを頼るが、保護はできないと断られてしまう。町を出ることを勧められたサイモンは、ローワンの目の前でクロエを誘拐する。

 

ニッキーはヘンリーのことを調査する。過去、モニカ・サンドバルという女性がヘンリーらしき男の子を匿い、その後火事で亡くなっていた。
ジュリーに再び警告すべく彼女を訪ねたニッキーは、ヘンリーと彼女の幻に階段から突き落とされてしまう。

 

バス事故の被害者を悼むモニュメントが完成し、追悼会の準備が進められていた。遺族会のなかではカミーユに対する不満が漂い、ウィンシップ家を排斥しようとする。

 

ルーシーは退院し、ドッグスターに帰ってくる。ジャックはよそに行くという彼女を引き留め、一緒にいてほしいと告げる。

 

カミーユはクロツキー夫妻を殺したという悪評が広まっていることを恐れ、ピーターに助けを求める。二人は相談し、カミーユは追悼会で正体を現す。ピーターは彼女を支え、「自分も生き返った」と告白する。

 ピーターがジャックからもトミーからも「お前の正体が分かったぞ!」って詰め寄られてて笑っちゃいました。イライラのはけ口トミー…(笑) 表面上は善人だし尊敬も集めているはずなんですけどね、なんでか不興を買っちゃて…。

 

 クロエは完全にピーターとくっついたし、ジャックはルーシーとよろしくやればいいんじゃないかなと思ってました。なのでジャックがルーシーに告白してガッツポーズ。初めはクロエと復縁してほしいなと思ってたんですけど、個人的にはバス事故を機に荒れたジャックより、それ以前から不倫していたクロエの方が不義度が高い気がして、クロエの株が…(笑)

 

 ジャックはDV疑惑もありますが娘たちを愛していたのは確かで、だからこそ道を踏み外したとも言えるんですよね。クロエも子供達は愛おしいに決まっているけれど、正しい母としての自分を求めるあまり子供達への態度が変わってしまうのが、利用しているみたいでちょっと嫌。あれほど心配していたカミーユを「本当はカミーユじゃないかも」と言い出したのがわりとショッキングでしたし。リナの病室でカミーユの居場所を聞かれて「食堂で食べてるわ。…また。」と物憂げに答えていたのも、カミーユを持て余して嫌気がさしていたような、っていうのは穿ちすぎかな…。

 

 シーズン1最終話に向けて怪しげな工作に勤しむヘレン。…というか何がしたいかはもう読めたけど(笑) 生前から過激な活動家だったようですが、彼女は悪意ではなく正義感に燃えているから始末が悪い。夫から聡明だと褒められていたらしい彼女は先鋭化してしまったんだなあ…。

 

 そしてピーター、おまえもか~~い!! 弱者に手を差し伸べる善良な市民、…に見えて実は元強盗犯、……というだけでなく実は亡者って、どんだけ顔隠してんだよって感じですね。さすがにこれは予想できないよな~。